ニューヨーク州のベルモントパークで1日、主催者が到達順位を誤って発表。払い戻しが始まった後に訂正されるという珍事があった。
事件が起きたのは、この日の第8競走に組まれた牝馬限定の一般戦(芝8.5F)で、勝ったのは1.7倍の1番人気に推されていた馬番1番のアカティー(牝4)。半馬身差の2着は、馬番4番のナウ
パワー(牝4)と馬番5番のジェイシーズ
シューティングスター(牝4)の2頭が同着に。
問題はその後で、正しくは馬番2番のカミング
アトラクション(牝4)が2着馬2頭から半馬身差の4着に入線したのに、担当審判はなぜか、カミング
アトラクションにハナ差及ばぬ5着だった馬番3番のペイジ(牝4)を、4着馬として発表してしまったのだ。
4着まで順番通りに当てるスーパーフェクタは、2着が同着だったため「1-4-5-3」と「1-5-4-3」の2通りを的中馬券として、払い戻しが始まった。
ところが確定から15分後、トラカス(出走各馬のラップを自動計測するシステム)の
チャートを確認していた裁決委員の一人が誤りに気づき、着順の訂正を発表。同時に、スーパーフェクタの的中フォーカスを「1-4-5-2」と「1-5-4-2」に修正した。
ただし、馬番3番のペイジ絡みの馬券も引き続き、的中馬券として払い戻しを継続する措置をとったため、主催者のニューヨーク競馬協会は5万ドル程度の「持ち出し」となることになった。
ニューヨーク競馬協会は、原因の究明と再発の防止に全力を挙げる旨を発表している。
(文:合田直弘)