「
アイビスSD・G3」(31日、新潟)
夏の新潟競馬がいよいよ開幕する。31日のメーンは名物の千直重賞。昨年の覇者
ベルカントは、ドバイ遠征からの帰国初戦となった
CBC賞で小差の3着。サ
マースプリントシリーズを制した昨年以上にたくましさを増した印象だ。08-09年
カノヤザクラ以来の連覇なるか注目。
夏の新潟の開幕を飾る電撃の5F戦。“夏は牝馬”の格言通り、牝馬が圧倒的に強いレースだ。今年の主役もやはり牝馬。連覇を目指す
ベルカントが、気温の上昇とともにグンと調子を上げてきた。
まさに“夏女”。栗東坂路で行われた20日の1週前追い切りでは、単走で4F50秒8の好時計をマーク。その中身も濃く、ラスト2Fは11秒6-11秒6でまとめる優秀さ。柴原助手は「もともと攻め駆けするし、ハロー(馬場清掃)明けでしたからね」と謙遜するが、この日の坂路でラスト1Fを11秒台で駆けたのはこの馬だけ。「1回使って動きが素軽くなった」の言葉通り、鋭い動きが目を引いた。
昨夏は初戦の
CBC賞を右肩部挫創のため出走取消。だが、
アイビスSDと
北九州記念を鮮やかに連勝し、サ
マースプリントシリーズのチャンピオンに輝いた。それを思えば、今年の
CBC賞3着は上々の滑り出しだ。同助手は「少し乗り込みが足りなかったが、自分の形でよく頑張った」と内容を評価する。
目指すはサマーシリーズ連覇。仕上げ人は「勝たなければ(優勝の)権利がないので、ここは何とかしたいですね。課題はスタートだけ。まあ、ミルコがミスさえしなければ」と笑顔。“夏男”M・デムーロとのコンビで、今年も直線1000メートルを真一文字に駆け抜ける。
提供:デイリースポーツ