9日(火)にフランスの
ドーヴィル競馬場で行われた開催の、第5競走に組まれた2歳新馬戦(芝1500m)で、日本で産まれた
ディープインパクト産駒の
アキヒロ(牡2)がデビュー勝ちを飾った。
アキヒロは、GI・14勝の名牝
ゴールディコーヴァや、現役の欧州最強マイラー・
ソロウらのオーナーブリーダーとして知られるヴェルトハイマー兄弟による自家生産馬。
ヴェルトハイマー兄弟の所有馬で、現役時代は準重賞の
シャルルラフィート賞(芝2000m)を制している他、2つの重賞で入着しているバーハマを日本へ送り、
ディープインパクトを交配して、14年2月21日に日本で生まれたのが
アキヒロである。
フランスに送られ、伯楽アンドレ・
ファーブル調教師に管理馬に置かれた
アキヒロは、デビュー戦となった9日の一戦にオッズ3.5倍の2番人気として出走。前半は後方馬群の内側でレースを進めた同馬は、直線に向くと一気に末脚を伸ばしたが、スタートから先手をとっていたネゲヴ(牡2、父
ソーユーシンク)が、残り1F付近で内側に急激に斜行。
進路を妨害された
アキヒロは、体勢を立て直して追い込んだものの、ネゲヴを短頭差捉えられずに2着で入線。しかし審議の末に、
アキヒロの繰り上がり優勝と決したものだ。
そのレース内容から、ここまでにデビューしたフランスの2歳世代の中では「屈指の存在」と評価する関係者もあり、今後が注目される1頭となっている。
(文:合田直弘)