「
新潟記念・G3」(4日、新潟)
七夕賞を制して勢いに乗る
アルバートドックが8月31日、重賞連勝&サマー2000シリーズ王者を目指して躍動した。時計は目立たなかったが、動きについては軽快そのもの。先週のキーンランドC(
ブランボヌール)を勝った好調・戸崎圭のエスコートできっちり決めてみせる。
サマー2000シリーズチャンピオンの座を、ハッキリと視界に入れる
アルバートドック。前走
七夕賞に続いてVを決めるべく、栗東CWで最終デモを行った。最初の1Fをゆったりと入ると、その後も無理をせずにスピードアップ。直線に向くと鞍上の合図を待つまでもなく、瞬時に反応。時計こそ1F13秒0と平凡だったが、動きは軽快そのものだった。
手綱を取った野見山助手の表情が緩む。「前走で結果をうまく残すことができたので、その時と同じイメージの追い切りを。考えていた通りのケイコを済ませることができました」。この中間もずっと
アルバートにまたがり、体調の微妙な変化を一番近くで感じ取ってきた。「先週の段階では息遣いがもうひとつでしたけど、(今週は)息の入りも良くなりました。以前はやんちゃな面を見せる馬でしたが、ここにきて利口になってきましたね」。心身の着実な成長ぶりが相棒から伝わっている。
現時点では
クランモンタナ、
マイネルミラノと並び、シリーズのポイントは10。王座獲得に向け、野見山助手は「意識しています。勝たないといけないと思って調整しています」と腕をぶす。鞍上は先週、キーンランドCを勝利し、31ポイントでサマージョッキーズシリーズトップに立つ戸崎圭だ。「戸崎さんにこのあと乗ってもらうためにも、しっかり仕上げたい」。勢い抜群の人馬で重賞連勝を決め、秋の飛躍へとつなげたい。
提供:デイリースポーツ