11日に
マカヒキ(牡3)の欧州初戦となるGIIニエル賞が行われる
シャンティイ競馬場で、8日に行われる開催にも、出走を予定している日本産の
ディープインパクト産駒がいる。
8月9日に
ドーヴィルのメイドン(芝1500m)でデビュー勝ちを果たした
アキヒロ(牡2)が、この日の第4競走に組まれたGIIIシェーネ賞(芝1600m)で、デビュー2戦目にして重賞初参戦を果たすのだ。
アキヒロは、GI・14勝の名牝
ゴールディコーヴァや、昨年の欧州マイル王者
ソロウらのオーナーブリーダーとして知られるヴェルトハイマー兄弟の自家生産馬。
サンクルーのLR
シャルルラフィット賞(芝2000m)を制している他、重賞入着実績のある牝馬
バーマを日本へ送り、14年2月21日にノーザン
ファームで生まれたのが
アキヒロである。
同年12月に日本を離れ、米国経由で仏国に渡った同馬は、仏国の名門アンドレ・
ファーブル厩舎に入厩して8月9日にデビュー。後方待機から直線で追い上げ2着で入線後、1着入線馬が
アキヒロの進路を妨害したとして降着となり、
アキヒロの繰り上がり優勝となった。
近年の勝ち馬に、ダラカニ、
バゴといった、後の
凱旋門賞勝ち馬の名前もあるのがシェーネ賞だ。
8月20日に
ドーヴィルで行われた準重賞(芝1600m)を3馬身差で制したハイ
アルファ(牡2、父フュイセ)、8月23日に
ドーヴィルのメイドン(芝1600m)を6馬身差で制したナショナルディフェンス(牡2、父インヴィンシブルスピリット)らを相手に、
アキヒロがどんな競馬を見せるかに衆目が集まっている。
(文:合田直弘)