「
セントウルS・G2」(11日、阪神)
歴代の名ス
プリンターたちを超えた。今春の
高松宮記念馬
ビッグアーサーがアッと言わせる逃げ切り勝ち。1番人気馬の勝利は10年ぶりで、
高松宮記念馬のVは初めて。鮮やかに前哨戦を制し、ス
プリントG1春秋連覇に向けて、大きく視界を広げた。
スピードの絶対値が違った。
ビッグアーサーがス
プリントG1春秋連覇へ好発進。秋初戦をVで飾った。
アッと言わせる逃げ切りだった。福永が選択したのは誰もが予想しなかった“ハナ”。好発を決め、外から競りかけてきた
スノードラゴンを振り切ると、リードを広げて直線へ。最後まで余裕の手応えで押し切った。主戦は「スタートさえ良ければ行かせようと思っていた。こういう競馬をさせたかった」としてやったりの表情だ。
高松宮記念でG1初制覇。レコード樹立で強さを見せつけた。展開や条件に左右されないことが王位を不動のモノにする。「スピードがあって能力の高い馬なので、どんな競馬もできる。控えて2番手の方が楽だけど、行かせてどれぐらい辛抱できるか、と。次に向けて行き脚もつけたかったので。最後まで脚色は鈍らなかった」。スピードを最大限に生かす策で結果を求め、パートナーもその期待にあっさりと応えた。
過去には
ビリーヴ、
ロードカナロアが2着に敗れるなど、春の王者が苦戦したレース。
高松宮記念優勝馬のVは初めてのことだ。先に見据える
スプリンターズS(10月2日・中山)に大きな自信と弾みをつけた。ユーイチは「隙がなくなってきたと思う。もう試すこともない。もうひとつタイトルを獲りたい」と胸を張る。史上5頭目のス
プリントG1春秋連覇へ、さらに加速を続ける。
提供:デイリースポーツ