「ニエル賞・仏G2」(11日、
シャンティイ)
ダービー馬
マカヒキが11日、
凱旋門賞(10月2日・
シャンティイ)と同じ舞台で行われた3歳馬による前哨戦を完勝。落鉄のアク
シデントをモノともせずに世界デビュー戦を勝利で飾った。一夜明けた12日も馬体にダメージは見られず、状態は至って順調そのものだ。現時点での大手ブックメーカーによるオッズは8・50倍で4番人気。3週後の大本番が楽しみになってきた。
実力をいかんなく見せつけた。日本の誇る第83代ダービー馬
マカヒキが、世界デビュー戦を完勝。着差以上の強さで、本番へ大きく弾みをつけた。
迎え撃った欧州馬はお世辞にも強豪ぞろいとは言いがたい。とはいえ、不慣れな海外初戦。しかもレース中、勝負どころで右後肢を落鉄するアク
シデントもあった。そんな不利を難なくはねのけ、きっちりと結果を出したのだから恐れ入る。
ルメールは「最後の100メートルぐらいで少し
ステップが乱れた。そこで落鉄したのだと思うが、それでも最後はすごく伸びてくれた」と振り返り、「日本の馬に乗って
凱旋門賞を勝つのは僕にとっても夢」と笑顔をのぞかせた。見届けた友道師も「着差はわずかだったけど、叩き台としては理想的な競馬での勝利。決して100%の仕上がりではなかったので、次はしっかりとやっていきたい」とカブトの緒を締め直した。
一夜明けた12日、
マカヒキは厩舎内で1時間の引き運動を行い、体をほぐした。「馬体にダメージはなく、歩様も問題ありません。あすからまた、ペースを上げて調整していきたいと思います」と師。06年に3位入線→失格となった
父ディープインパクトのリベンジもかかる大一番へ、日本競馬界の悲願を胸に出陣する。
提供:デイリースポーツ