「
オールカマー・G2」(25日、中山)
昨年暮れの
グランプリホースが、得意の中山で完璧な滑り出しを決めた。
ゴールドアクターが1番人気に応えて完勝。中団追走から勝負どころで仕掛けると、インから体を寄せ気味に抵抗する
サトノノブレスとともに前へ。相手に並ばれたところから力強く差し返し、重賞4勝目をマークした。「かわしてくれて良かった。この先も、このままキープできればいいと思います」。吉田隼がホッとした表情をのぞかせた。
天皇賞・春はイレ込みが影響して12着。今回は調教段階からパシュファイヤーの装着を試し、落ち着かせるための工夫を凝らした。この日も装鞍所から装着してそのまま下見所を周回。返し馬で外して輪乗りに加わった。中川師は「きょうは装鞍所から落ち着いていたので、効いているのかは分からない」と話したが、とにもかくにも、地力を存分に発揮することができたのは間違いない。
この後は
天皇賞・秋には向かわず、春に描いた絵図通り
ジャパンC(11月27日・東京)から
有馬記念(12月25日・中山)連覇を狙う。「使って体は良くなってくれると思う。完成形になってきている」とトレーナー。さらなる飛躍に向けて、視界はすこぶる良好だ。
提供:デイリースポーツ