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サトノダイヤモンド鞍上ルメール「一番大切なのはリラックス」/菊花賞共同会見

  • 2016年10月19日(水) 16時00分
サトノダイヤモンドに騎乗予定のクリストフ・ルメール騎手

――今朝の追い切りはいかがでしたか?
ルメール とても良い感じでした。今日の追い切りは800mと短い距離でした。直線での反応がとても良かったです。追い切りの時計は結構速かった。馬の状態は完璧だと思います。ストライドがとてもスムーズで、リラックスして喜んでいました。

――神戸新聞杯を使ってさらに良くなっている印象はありますか?
ルメール このあいだは休み明けでしたから馬がフレッシュでした。ちょっと引っかかったけど、最後は頑張ってくれました。今回リラックスしてくれたらもっと乗りやすいかもしれません。自信、あります。

――神戸新聞杯のレースを振り返ってください。
ルメール コンディションがたぶん100%ではなかった。けれど、4コーナーから馬が走りたがって自分からハナに立っていました。ゴールまで頑張ってくれました。たぶん、菊花賞ではコンディションが100%になるはずです。

――京都競馬場はどうでしょうか?
ルメール 京都競馬場では外回り(注:きさらぎ賞)、内回り(注:新馬)と勝っているから問題ないです。

――距離3000mはどうですか?
ルメール 長いです。でも、みんな3000mは初めてです。この馬はスタミナがあると思います。リラックスすれば3000mもいけるでしょう。

――今回、どんなレースをしたいですか?
ルメール スタートやペースによりますから、まだわからないけど、一番大切なのはリラックスです。

――ポジションは考えていますか?
ルメール まだわかりません。普通に競馬をしたら6番手、7番手になりますけど、もしいいスタートを切ったら前に行くかも。その後は直線で頑張ってくれるでしょう。

――ライバル関係は?
ルメール 一番のライバルディーマジェスティです。皐月賞を勝ち、ダービー3着もいい競馬でした。この前も中山で結構簡単に勝ちました。とても良い馬、走る馬です。だから、彼は一番のライバルです。

――最後にひとこと。
ルメール 今週は菊花賞です。3歳の最後のクラシックです。みなさま、サトノダイヤモンドを応援お願いします。彼はGIを勝てそう。頑張ります。

サトノダイヤモンドを管理する池江泰寿調教師

――今朝の最終追い切りはいかがでしたか?
池江 ラスト1ハロンで馬体を併せて行くように指示を出しました。動きは素晴らしかったですね。

――上積みは感じられますか?
池江 はい。

――特にどのあたりが素晴らしかったですか?
池江 ストライドがすごく大きくてね、四肢を伸ばして、なかなか見られないフォームでしたね。

――前走の神戸新聞杯を振り返ってください。
池江 久々なんで少し気負っていました。急仕上げの中よく頑張ったな、と思います。

――差は詰められましたが、しっかりねじ伏せたという印象でしたが?
池江 そうですね。馬なりで先頭に立って、ジョッキーも馬も“もう競馬が終わった”というところに内側から一頭出てきたのでね。そこから再加速して、というのはなかなかできないものですから。その取りつく脚に関してはさすがだな思いました。

――いまはリラックスして走れる状態でしょうか?
池江 そうですね。1回レースを走ってガスが抜けたようなかんじです。

――菊花賞は京都競馬場で行われますが?
池江 京都競馬場は相性のいいコースだと思いますね。

――坂の上り下りもありますが?
池江 3000mは走ったことがないのでね。やってみないと分からないとは思います。

――3000mの距離適性は?
池江 ベストではない、とは思いますけどね。

――乗り越えるいい機会、という見方もできますが?
池江 そうですね。昔から菊花賞は3000mですから、あえて適性ではないその難しいレースに立ち向かっていきます。

――池江先生は常々チャレンジを掲げていらっしゃいますが、今回も?
池江 そうですね。馬だけでなく人間も、できることだけでなく少し難しいことをチャレンジしていくということは成長につながるのではないかと信じております。

――今回、その“3000m”を乗り越えるにあたり、尽力されたことは?
池江 やはり折り合いがポイントとなりますのでね、その辺をスタッフとじっくり話し合って日々の調教にとり入れています。体もかなりシェイプアップしてステイヤー体型に持っていかないと、と。

――その試みを本番で出せる状況にありますか?
池江 そうですね。今のところ、思い描いているような状態で出せそうなので。とりあえず今日の追い切りを終えてホッとしています。

――最後の一冠に向けての意気込みを教えてください。
池江 2歳の新馬戦の時から多くのファンの方に応援していただいています。春は無冠に終わりましたが、最後の菊花賞だけは何とか獲得して、ファンの皆さんに認めてもらえるような馬に育てていきたいと思っております。

(取材・写真:花岡貴子)

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