「
ブラジルC」(23日、東京)
白い怪物が帰ってくる。この春、ドバイのUAEダービーを快勝し、その後は日本調教馬として初めて米三冠を皆勤。慣れない地で9、5、3着と大健闘した
ラニ(牡3歳、栗東・松永幹)が、日曜東京11R・
ブラジルCで帰国初戦を迎える。
20日は栗東Eで長めから乗られて8F106秒8-37秒0-11秒0をマーク。4日に帰厩したばかりだが、迫力十分のフォームは相変わらずだ。松永幹師は「いい動きでした。ただ、今回は4カ月半ぶりの実戦で急仕上げなので…」とやや慎重なトーンで話した。
運動後にはヒヒ〜ン!とひと鳴き。「周りに他の馬が来たらうるさくなりますよ。相変わらずほえるし。だけど、それが
ラニなんです」と変わらぬ大物ぶり!?に表情を緩めた。今後は、みやこS(11月6日・京都)からチャンピオンズC(12月4日・中京)のローテでG1獲りを狙う予定。国内でもひと暴れ。その走りに今から興奮を隠せない。(刀根善郎)
提供:デイリースポーツ