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菊花賞・G1」(23日、京都)
充実度を示すように青鹿毛の馬体が躍る。20日、春先とは違い、落ち着き払った姿で
ウムブルフが美浦Wを駆け抜けた。馬なりで4F54秒5-39秒2-12秒7。楽走でも抜群の気配に「先週からガラッと動きが良くなってきた。きょうはサラッと。いい動きでしたね」と橋本助手の口調も滑らかだ。
ダービーと同じ週に500万下を勝ち上がり、3カ月ぶりで臨んだ
札幌日刊スポーツ杯を5馬身差で完勝。「体は寂しかった(マイナス6キロ)けど、強い内容」と成長を確信した。2カ月の充電を挟んで馬体の回復にも成功。「気性の不安定さがなくなった。初の長距離輸送でもプラス体重になる」と見通しを語った。
欧州の重厚な母系に
父ディープインパクト。「スタミナ系の肌。ディープの子はスピード系との配合で結果が出ていますけどね。変わったタイプでしょう」とステイヤーの資質に太鼓判を押した。父の産駒は
菊花賞未勝利というデータを、あっさりと打ち破りそうな雰囲気を醸し出す。
5枠10番にも「調教師、ジョッキーで作戦を立てるでしょう」と淡々。心身とも完成途上の
皐月賞は10着。ラスト1冠にその成長と適性をぶつける。
提供:デイリースポーツ