「チャンピオンズC・G1」(12月4日、中京)
新旧勢力がぶつかる混戦に乗じて台頭を狙うのが昨年の
東京大賞典を制した
サウンドトゥルーだ。昨年の当レースはスムーズさを欠きながらも3着と健闘。力を出し切ればG1奪取も十分可能だ。
サウンドトゥルーは、今年はここまで5戦全て地方交流重賞で、中央は初出走。末一手の脚質で小回りばかりの舞台で堅実に走り続けてきた。差しの利く中京の長い直線は有利だ。
川崎ダート2100メートルで施行されたJBCクラシックでは後方から追い込み、勝ち馬から0秒3差の3着。高木師は29日、「2100メートルも若干長かったね。3角の手応えは抜群だったけど、コーナーがきつかった。最後も脚は使っているし、広いコースの方が切れるでしょう」と見通す。
昨年の3着も不運の中で食い込んだ結果だった。「結果的には失敗だった」と指揮官が悔しがるのは主戦・大野への指示だ。差し脚自慢が多く、大勢が外を突くと踏んで「詰まってもいいから内に突っ込んでこい」と送り出したが、ふたを開けてみればイン殺到。これは無理だと外に回ったが、間に合わずに差し遅れる形の入着だった。今年は特段、指示をせず、鞍上に任せる。
仕上がりも昨年以上だ。火曜朝は美浦坂路で17-17程度の軽めを2本。「昨年と比べても遜色ない出来。中間も順調にきています」。水曜の追い切りも坂路。大野を背にした気合注入で仕上げを進める。
提供:デイリースポーツ