「朝日杯FS・G1」(18日、阪神)
目下2戦2勝の才女・
ミスエルテに注目が集まるが、同じ“負け知らず”の牡馬も黙ってはいない。新馬-
野路菊Sを制した
アメリカズカップ、新馬-もみじSを快勝した
レッドアンシェルの
マンハッタンカフェ産駒2騎が、虎視たんたんと無敗2歳王者の座を狙っている。3勝以上の馬が不在の年は09年
ローズキングダム、11年
アルフレード、13年
アジアエクスプレスと2戦2勝馬が3連続でV。連勝の勢いで一気に頂点を極める。
新馬-
野路菊Sを連勝し、2戦2勝でG1に挑戦する
アメリカズカップ。この馬の魅力は、何と言っても“立ち回りのうまさ”だろう。発馬こそ水準級ながらも、二の脚で好位に取りつくスピードは秀逸。「黒・白星散・白袖赤二本輪」の派手な勝負服が、正攻法の競馬と相まってひと際目を引く。
無傷の2連勝へと導いた松若は「緩さがあって、体を持て余しているけど、それでいて2連勝。まだ底を見せていないし、伸びしろは十分あります」と素材の良さにほれ込む。今回はもちろん、先々まで追いかけたい好素材だ。
野路菊S快勝後は、放牧を挟んでG1を目標に調整。栗東坂路で行われた1週前追い切りでは、7歳の古豪
ヒストリカルと併せて1馬身遅れをとったが、4F52秒4-38秒4-13秒0とタイムは及第点。騎乗した松若は「力がついてきた分、掛かり気味に行って甘くなりましたが、馬の後ろにつけたら折り合いはつきました。順調に来ています」と内容に満足げ。ビシッと追われたことで、当週は変わってくるはずだ。
担当の橋本美助手も成長を感じている。「カイバ食いが良くなった分、体重は多少増えているかな。気性面でカリカリする面もないし、前回からメンコを着けた効果もあると思う。課題のゲートも、前走後に縛って練習したので今は問題ない」と万全の態勢を強調。“無敗の2歳王者”誕生へ-。準備は着々と進んでいる。
提供:デイリースポーツ