「
有馬記念・G1」(25日、中山)
ジャパンC3着の
シュヴァルグランが、上積みを十二分にアピールした。栗東CWで僚馬にきっちりと首差先着。時計も自己ベストをマークするなど、秋3戦目でムードは最高潮だ。
エリザベス女王杯3着の
ミッキークイーンも、同CWの3頭併せで最先着。気配の良さを伝えた。
攻めに攻めた。
シュヴァルグランは15日、栗東CWで藤岡康(レースは福永)を背に、
アドマイヤキズナ(3歳1600万下)との併せ馬。序盤から飛ばす僚馬を大きく後方から追走。一完歩ごとに差を詰め、直線は鞍上のステッキに応えて末脚を伸ばす。水分を含んだ重い馬場をモノともせず走破し、6F79秒2-37秒8-12秒6の自己ベストで首差先着を決めた。
鞍上は「しまいもしっかり反応しましたね。アルゼンチン(共和国杯)の1週前も乗りましたけど、その時は反応がひと息だった。今回の方が良かったです。1週前なのでしっかりと負荷をかけました」と上積みを強調する。攻め駆けしない愛馬の力走ぶりに、友道師も「この馬にしてはしっかりとステッキにも反応していたね」と声を弾ませた。
暮れの
グランプリは初出走。師は「3戦使ってここ、と逆算してやってきた。馬も応えている。前走は枠順や展開もあったし、そんなに力差はないと思う」と意気込む。昨年の
菊花賞や今秋の始動戦予定だった
京都大賞典を疲労などで自重。「2回無理をせず、大事にしたのが良かった。1年前の
オリオンSで3連勝したように、時季も合う。
ジャパンCよりいい状態で出られそう、楽しみ」と力強い。
「来週、火曜には(福永)祐一も調教に来るみたいだしね。水曜(の追い切り)には乗ってもらおうと思います。中山は初めてだけど、祐一も自信を持っていたので」と指揮官。3日の阪神5Rで落馬、右鎖骨骨折を負った主戦が有馬ウイークでスピード復帰する。上げ潮ムードで大一番に臨む。
提供:デイリースポーツ