「
京成杯・G3」(15日、中山)
大事を取ったローテは厩舎の期待の表れだ。4カ月半ぶりの実戦に臨む
イブキ。新潟2歳S3着後は続戦せず、秋全休を選択した。「あのあと膝の骨膜炎が出て。使えないこともなかったけれど、将来があるのでオーナーにも話して分かってもらえました」と
奥村武師。目の前の勝ち上がりよりも、クラシックシーズンでの活躍の芽を摘まないための決断だった。
おかげで脚部不安は一掃され、昨年12月半ばに美浦へ帰厩。過去
エイシンフラッシュ(10年1着)、
ナカヤマフェスタ(09年2着)も始動戦に選んだ登竜門へ向けて調整を重ねている。1週前は柴田善を背に、美浦Wで5F67秒3-12秒4を計時。力強いフットワークを見せつけた。「昨夏よりも体重にして10キロぐらい大きくなっている。良くなってきたよ」とトレーナーは成長ぶりに目を細める。
父
ルーラーシップは出遅れ癖があったが、この馬は対照的にゲートが速い。「勘のいい馬で、ドンと出ちゃう。出たら出たで、引っ張らなくてもいい馬だし、距離が延びていっていいだろうね」。先週の
フェアリーSは、同厩の
ライジングリーズンが10番人気に猛反発してV。僚馬に負けじと大舞台を見据えて突き進む。
提供:デイリースポーツ