幕末の日本を駆け抜けた新選組、個性あふれる剣士たち・・・、来年はその名前に欧州の競馬ファンが熱狂するかもしれない。
9月14日、アイルランドのティペラリー競馬場で勝ち名乗りを上げたのが、トシゾウ(牡2、父ガリレオ)だ。欧州最大手の生産者兼馬主「クールモア」が生産し、欧州最強種牡馬ガリレオの産駒。管理するのはクールモアの専属トレーナー、エイダン・オブライエン師の長男ジョセフ・オブライエン。
欧州のオーナーが日本に由来する馬名をつけることはあることだが、トシゾウの勝負服は日本のファンも見覚えのあるものだから親近感が出てくる。緑に赤の縦じま・・・、15年の日刊スポーツ賞シンザン記念を制したグァンチャーレの松本俊廣オーナーの所有馬だ。
12月17日、今度は英国のチェルムスフォード競馬場でコンドウイサミ(牡2、父ガリレオ)が勝ち名乗りを上げる。こちらもクールモアの生産で、松本オーナーが共有。半兄がオーストラリアのG1馬で人気種牡馬のゾウスターという良血で、英国を代表する調教師の1人、マーク・ジョンストン(英国歴代最多勝調教師)が管理している。
他にも松本オーナー所有または共有の馬で、シンパチ(牡2、父ガリレオ)がいる。アイルランドの名門スタック厩舎に所属し、9月27日にカラ競馬場でデビュー(14着)。今年の欧州最優秀2歳牡馬ヴァンゴッホが勝ったレースだった。
欧州の競馬メディアでデビュー前の馬を検索すると、シンセングミ(牡2、父ガリレオ)、オキタソウシ(牡2、父ガリレオ)が控えている。2頭をともに管理するのは今年の仏オークスをディープインパクト産駒ファンシーブルーで制したドナカ・オブライエン師。こちらもクールモアの生産で、松本オーナーまたは同オーナーとクールモアの共同所有となっている。
オキタソウシはお母さんが14年のオーストラリア1000ギニー覇者。シンセングミは半兄が07年に2歳で古馬相手のナンソープSを制したキングスゲートネイティブという血統だ。
近藤勇、土方歳三、沖田総司、永倉新八・・・、そして、新選組。いずれも良血のガリレオ産駒だけに来年の大舞台にその名が出てこないか、ワクワクしている。
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