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アドマイヤミヤビなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2017年02月02日(木) 12時45分
 1日の自身担当コラム(→こちら)にて、積雪に関して油断はできないけど、収まってきたという内容を記したら、その翌日が雪。2日の栗東トレセンは雪中での追い切りとなった。調教開始前には各馬場の走路において、1〜2cm程度の積雪があったものの、追い切りが行われることに関しては大きな影響はなかった。

 先週のレースにおいて、気になったのは坂路だけの追い切りで出走した馬の太目残り。このところ、寒さの厳しい日々が続いており、馬自身も身支度という意味で冬毛で守ろうとしているし、代謝も活発ではないところが太目残りの要因だろう。その分、トラック馬場でしっかりと乗られている馬の動きが目立っているような気がする。

【坂路/4F51.9秒】
 1日。一番時計はブラックスピネル(栗東・音無秀孝厩舎)の4F49.8秒。M.デムーロ騎手が跨っていたとはいえ、併せたセネッティが止まって見えるくらいに伸びていたし、追えば追うほど伸びるといった感じ。マイルに照準を合わせて、本当に充実一途という印象がある。

 他ではクイーンC(2月11日・東京芝1600m)の出走を予定しているレーヌミノル(栗東・本田優厩舎)。1F目が15.2秒とゆったりしたラップだったが、2F目が13.1秒とラップを速めた後、3F目と4F目が11.8秒の持続ラップ。全体時計は目立たないものの、後半2Fの伸びは素晴らしい。個人的にこういったラップを踏める馬は、マイル以下の距離でのパフォーマンスが高くなるような気がする。

 2日。1日に続いて、時計の出やすい馬場。追い切り時計は4F52.9秒と平凡だが、その動きが目立ったフュージョンロック(栗東・須貝尚介厩舎)。トリオンフに先行する内容だったが、相手が追いかけて差を詰めようとしても、こちらもどんどん加速する感じで、結局最初の差は詰まらないまま。後半2Fは24.8〜1F12.3秒と素晴らしい加速ラップ。昨年6月デビューから時間は要したが、勝ち上がるのは時間の問題。これからは上昇一途ではないだろうか。

 先週の馬場差が「-0.4秒」。一番時計の数字はもちろん、全体的な数字を見ても、時計の出やすい馬場であることは間違いない。よって馬場差は1日、2日とも先週と同じ『-0.4秒』で記録している。

【CW/5F66.5秒】
 1日。朝一番、開門直後の追い切りでは少し時計を要する印象で、この時間帯に追い切ったサトノアーサー(栗東・池江泰寿厩舎)は別格といった感じ。ただ、時間が経つにつれて、時計を要した印象はなくなり、2回目のハローが終了した時間帯になると、逆に時計が出ている印象すらあった。

 2日。別ニュースでお伝えしているマカヒキ(栗東・友道康夫厩舎)の追い切りも素晴らしかったが、先週マカヒキの併せ馬パートナーを務めたアドマイヤミヤビ(栗東・友道康夫厩舎)の追い切りも絶賛級。今週の相手はハイドロフォイルシャイニングボルトだったが、ラスト1F標識手前で2頭を追い抜く脚は一瞬。

 時計の6F79.8〜5F65.5〜4F51.5〜3F38.3〜1F12.4秒も素晴らしいが、それ以上にビジュアルに圧倒された。クイーンCの出走を予定しており、ここには好メンバーが揃いそうだが、正直、超一線級ともやれる素材だと思えるだけにきっちり結果を残してほしいところ。

 2日は終日、時計が出やすい馬場だった印象だが、その中でも今週のデビューを予定しているリリーモントルー(栗東・池添兼雄厩舎)は重心の低い素晴らしい動き。またこのところ二桁着順が続いているディープエクシード(栗東・羽月友彦厩舎)は6F76.7秒と素晴らしく速い時計をマーク。これだけ動けるのだから、タイミングひとつで大穴を提供するような激走を見せてくれるはず。

 時計を要する時間帯の追い切りで、最も目立った動きを見せたのはプラチナヴォイス(栗東・鮫島一歩厩舎)。もともと動くタイプではあるが、それを考慮しても7Fから時計になった追い切りは圧巻。6F79.8秒と全体が速かったことはもちろんだが、併せた相手を引き離して、最後は1F12.2秒。これだけ動くことができる状態なら、休み明けでも全く問題なく走ることができそう。

 先週26日の馬場差は「-0.5秒」。今週は1日が朝一番のことを考慮すれば、一日の馬場差としては『-0.3秒』という、先週25日と同じ馬場差が妥当なところ。2日に関しては終日時計が出やすかっただけに『-0.5秒』で馬場差を記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週のDコースは2日に積雪があったため、追い切りは行われていない。1日は芝馬場で追い切りが行われているが、茶色くなった芝はあまりクッション性もなさそうで、決して走りやすい状態ではない。よって馬場差に関しては、1日、2日とも『+1.0秒』とした。

 ポリトラック馬場での追い切りも1日に20頭満たないくらい。時計自体は出ているので、馬場状態としては時計が出やすい状態。よって馬場差は1日、2日とも『-1.0秒』で馬場差を記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・写真:井内利彰)

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