「
きさらぎ賞・G3」(5日、京都)
年明けから好スタートを切った和田に注目だ。昨年は全国リーディング9位に躍進、今年も
日経新春杯Vを含む10勝を挙げて堂々3位の好成績を残している。今週、数々の名馬を送り出す登竜門レースに、
プラチナヴォイスとのコンビで参戦。持ち前の全力騎乗で重賞タイトルをつかみ取る構えだ。
昨年5月に
JRA通算1000勝を達成し、現在1055勝の数字を残す和田。今年は
日経新春杯を
ミッキーロケットで制すなど、早くも10勝を挙げ、全国リーディング3位の大活躍だ。「勝った負けたも大事だけど、馬の力を出し切れているか。自分の仕事は、どれだけ馬を理解できるか、任せられた馬をどうやって100%走らせるか。人気がなくても勝負できる馬がいる。結果を出すために、どうマイナスを減らすか、だから」と力説する。
デビュー22年目を迎えた39歳。ベテランの域に達し、進歩も感じ取っている。「技術的には変わってきていると思う。力を出し切るすべもまともになってきた。それでもまだまだ…。反省の方が多いんやから。満足なんてあり得ない」。腕と感覚を磨き続け、さらなる高みを目指す。
毎レースが全力投球。「土曜の朝一番のレースも日曜のメーンも変わらない」。そんな姿が周囲から評価され、昨年の騎乗数968は全国2位(トップの戸崎圭と1鞍差)でキャリアハイの数字を残した。「勝負をさせてもらえるだけ幸せ」と大きくうなずく。
今週は
プラチナヴォイスで重賞Vを狙う。コンビを組んでここまで3戦。未勝利勝ちに、萩Sと連勝したが、前走の京都2歳Sは6着に敗れた。「イレ込んでいて、勝った時のような上手な競馬ができなかった。乗った先週がシャープな動きだったし、状態はいいので」。相棒の全能力を引き出して巻き返しといく。
提供:デイリースポーツ