「
東京新聞杯・G3」(5日、東京)
絶好調厩舎が意気揚々と重賞Vをもくろむ。現在、8勝を挙げてリーディング首位に立つ西浦師が、
ブラックムーンを府中の舞台へ送り出す。重賞では結果を出せていないものの、
キャピタルSで見せた勝ちっぷりからも通用しない馬ではない。厩舎の勢いにも乗って美酒を目指すのみだ。
先週の中京、京都でそれぞれ2勝を挙げ、今年早くも8勝をマーク。西浦厩舎が絶好調だ。2位の角居厩舎など5厩舎に3勝差をつけてトップに立っている。師は好調の原因を聞かれて、照れくさそうにこう話し始めた。
「昨年の暮れから何頭か1番人気で負けているから、順番で勝てている。もっと早く結果を出していた方がいいんだけどね」
昨年12月、チャンピオンズCの最終追い切りを前にして、厩舎の看板馬
ホッコータルマエの引退が決まった。「海外にもチャレンジしたが、結果を出してくれた。いい緊張感を持って仕事ができた。ありがたい存在だった」と、しみじみと語った。
今週も楽しみな馬をスタンバイさせているが、がぜん力が入るのが
東京新聞杯の
ブラックムーンだ。昨年9月に準オープンを勝ち上がると、11月にはオープン特別の
キャピタルSを制した。重賞では10月の富士S6着、前走の
京都金杯9着となかなか結果は出ないが、このまま終わる馬ではない。
「体質が弱いところがあって段階を踏んで使ってきた。ようやく力をつけてくれたし、まだまだこれからの馬。前走は位置を取りに行く競馬で…。今回は自分のリズムで気分良く走らせたい」とトレーナー。勢いに乗って今年初の重賞制覇を目指す。
提供:デイリースポーツ