G1・BCジュヴェ
ナイル(d8.5F)を含むG1・2勝馬で、年度表彰のエクリプス賞で満票を獲得して
最優秀2歳牡馬に選出された
クラシックエンパイア(牡3、父パイオニアオヴザ
ナイル)が、4日にガルフ
ストリームパークで行われたG2・
ホーリーブルS(d8.5F)で今季初登場。1.5倍の1番人気に推されたが、勝ち馬から8.3/4馬身離された3着に敗れる波乱となった。
このレースを逃げ切りで制したのは、5.4倍の3番人気だった
アイリッシュウォークライ(牡3、父
カーリン)。昨年11月に
ローレルのメイドン(d6F)でデビュー勝ち。続いて12月に同じく
ローレルの特別(d7F)を勝っての参戦で、無敗の3連勝で重賞初挑戦初制覇を果たした。
人気を裏切った
クラシックエンパイアは、3か月振りの実戦で、パドックでも馬場入場でも激しくイレ込んでいたことが敗因と見られる。実はこの馬、昨年9月にサラトガのG1・
ホープフルSに出走した際、スタート直後にクルっと回れ右して騎手を落とすという奇行を犯した過去を持つ。この日はレースになると折り合ったが、もともと気性的に難しいところがあるようで、今後は精神面がどこまで成長するかがカギとなりそうだ。
なお4日にアケダクトで行われたG3・ウィザースS(d8.5F)は、1番人気のエルアリーブ(牡3、父イクス
チェンジレイト)が、4.1/4馬身差で快勝。11.1/4馬身差で制した前走G3ジェロームS(8F70y)に続く重賞連勝を果たし、
ケンタッキーダービー戦線に大きく浮上している。
(文・合田直弘)