「
共同通信杯・G3」(12日、東京)
確かな成長ぶりを見せつけ、クラシックへの門をこじ開けた。
ハーツクライ産駒の
スワーヴリチャードが、父をほうふつとさせる豪脚を発揮して重賞初制覇。全戦で手綱を取る四位は「きょうもスタートはちょっと遅れたけど、いい位置が取れて道中も折り合いがついた。この間(
東スポ杯2歳S2着)の負けを生かすことができたね」と胸を張った。
やや遅めのスタートも、すかさず先行勢の直後へ。じっくりと脚をためて直線に向いた。その時、鞍上の頭にあったのは前走での惜敗シーン。メンバー最速の上がり3Fをマークしながら、勝ち馬よりも早く動いた分、首差敗れた。その反省と「順調に階段を上っている」という相棒の末脚を信じ、残り1F付近で追いだす。結果、後続に2馬身半差の独壇場だった。
厩舎初の
JRA・G1、そしてクラシック制覇へ、庄野師も確かな手応えを感じ取ったようだ。「理想の競馬。馬場入りや返し馬でも落ち着いていたし、精神的に大人になった」。
皐月賞(4月16日・中山)についても「形態的には東京の方がいいけど、内で折り合いがついていたし、対応してくれると思う」と自信をのぞかせた。
近5年で4頭の
皐月賞馬を送り出す登竜門を制し、一躍主役候補へ。4戦中3戦でメンバー最速上がりをマークする豪脚を武器に、胸を張って第1冠目へ向かう。
提供:デイリースポーツ