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カフジテイクに騎乗予定の
津村明秀騎手――騎乗が決まった経緯は?
津村 先週くらいから「もしかしたらチャンスがもらえるかもしれない」という話はあって、(実際に)きたらいいな、と思っていたんですけど。騎乗が決まって嬉しいですね。
――騎乗依頼の電話がかかってきた瞬間の感想は?
津村 むちゃくちゃ嬉しかったです。
――急きょ、栗東での追い切りにも騎乗することになりましたが、栗東の雰囲気は?
津村 アウェー感しかないです。普段いない場所なのであまり落ち着かないです。
――さて、最終追い切りの感触はいかがでしたか?
津村 調教では初めて跨ったんですけど。角馬場からゆっくりのキャンターを乗って、それから速いところへいったんですけど。やっぱりいい意味で思っていた印象…競馬のときの印象と変わらず落ち着いていました。順調にきているな、というかんじです。
――時計は52.1-12.4でした。これについては?
津村 もうちょっと遅めでいいかな、と思いました。予定より速かったです。
――引き上げてきたときに湯窪師と話していましたね。
津村 動きがいい、という反応を伝えました。
――これまで3回レースで騎乗されています。この馬のいちばんいいところは?
津村 初めて乗ったとき、末脚がすごいな、と思いました。そのあとの2回で結果を出すことができなかったので、こうやってチャンスをいただけて本当にうれしいですね。
――グリーンチャンネルCで勝ったとき、あんなに後ろから差し切るなんてさぞ気持ちがよかったと思うんですが。
津村 あの感覚は僕の中では初めてでした。この馬は大きいところを狙えそうだな、という感触をつかみました。
――
チャンピオンズCも最後方からの追い込みでした。
津村 1800mでコースを1周まわるという点にちょっと不安があったので、僕自身攻めきれなかった部分がありました。コーナーでちょっとトモを流すような走りになってしまうので、改めて東京のようなワンターンの競馬場がこの馬には合っているな、と思いました。
――その東京でのパフォーマンス、
根岸Sはどのように見えましたか?
津村 うーん、「さすがだな」と思いましたね。悔しかったですけど。福永騎手もテン乗りの一番人気で結果を出すあたりもさすがだな、と思いました。
――その馬に改めてGIの舞台で乗ることになりました。改めて、心境をお伺いします。
津村 またこうやって大きなチャンスをいただけることは僕にとってうれしいですし、このチャンスを生かせるかどうかで僕のこれからのジョッキー人生が変わってもいいんじゃないか、というくらいの気持ちでいきたいと思います。
――デビュー14年目、ターニングポイントになればいいですね。
津村 はい。
――では、最後に意気込みを。
津村 この馬の決め手は僕もよくわかっているので、あとは僕が乗ってエスコートして、思い切って乗るだけなんで。どうか皆さん、応援よろしくお願いします。
(取材・写真:花岡 貴子)