夢に向かって奮闘中だ。15歳で単身
オーストラリアへ渡り、17歳で騎手デビュー。その他、
シンガポール、韓国など多くの国で騎乗経験のある藤井勘一郎騎手(33)が、7日から美浦の
藤沢和雄厩舎で研修を行っている。
韓国ではコリ
アンダービーなどG12勝。昨年のコリアCでは
クリソライトを勝利に導いている。昨年10月から今年1月までは南関東に初参戦して22勝をマーク。国内でも確かな腕をアピールする。
「いつか
JRAの馬で海外の大きなレースを勝ちたい」-。目標は
JRAのジョッキーになることだ。だが、昨年までに4回受けた試験ではいずれも不合格。「藤沢先生からは“もっと頑張れ!暗記や勉強、できることは何でもやりなさい”と言われています。先日は戸崎騎手とも電話で連絡を取らせてもらい、勉強やレースのアド
バイスをいただきました」と前を向く。
19日まで美浦で研修し、22日には
オーストラリアへ。その後は南関東で2度目の短期免許での参戦も視野に入れる。「
武豊騎手もおっしゃっていましたが“ジョッキーでいるからには
凱旋門賞を勝つチャンスだってある”と思うんです。可能性がある限り、諦めずに頑張りたい」。確固たる思いを胸に、カンイチローはチャレンジを続ける。(デイリースポーツ・刀根善郎)
提供:デイリースポーツ