22日に栗東トレセンで行われた新人騎手ムチ贈呈式。出席したルーキー
富田暁は「先週競馬場に行って、ここに立つんだなという気持ちが強くなった」と目を輝かせた。そんな同騎手を預かる木原師も「人ひとりの一生が懸かっているからね」と口元を引き締める。
師が単独で所属騎手を持つのは初めて。「何でも素直に聞き入れて“真面目な子だな”と思った。何事も一生懸命やるように伝えたよ」と話す。富田は身長164・5センチと、騎手の中では比較的大柄。「心配なのは体重管理だけだね。暁(あかつき)っていい名前だよな。マスクもいいし、絵になる男」とスター性も感じている様子だ。
いよいよ迎える来週の騎乗デビュー。「技術はこれから。数を乗ってレース勘を養ってほしいし、早く独り立ちできるようにね。そのサポートはしていくよ」。柔和な笑みを浮かべながら、師匠は愛弟子の活躍を心から願っていた。(デイリースポーツ・向 亮祐)
提供:デイリースポーツ