川崎競馬場で牝馬によるダート
グレードレース=第63回
エンプレス杯(JpnII・2100m)が行われ、先団でレースを進めた
ワンミリオンス(牝4
JRA)が単勝1.8倍の断然人気に応えて抜け出した。勝ち時計は2分17秒0。鞍上は
戸崎圭太騎手。2馬身差2着は4番人気
リンダリンダ(牝4 大井)、3着は6番人気の
ヴィータアレグリア(牝6
JRA)。
勝った
ワンミリオンスは、
父ゴールドアリュール、
母シーズインポッシブル、母の
父Yankee Victorという血統の牝4歳。栗東・小崎厩舎の管理馬。1月に行われたTCK女王杯に続いて重賞連勝とした。
◆レース後の関係者のコメント
1着
ワンミリオンス 戸崎騎手
「馬が強いことは分かっていましたし、あとは私自身の問題かなと思っていました。前走より少し
テンションが高いかなと思いましたが、レースは落ち着いていましたし、折り合いはついていました。
スタートは出てくれて、前目でレースができればと思っていました。他の馬が上がっていって、自分も動けるところにいたかったのでポジションを上げました。ステッキを入れてからの反応も良かったです。
前走も今日も距離がどうかなと思っていましたが、良いパフォーマンスをしてくれました。どんなレースでもできる乗りやすさがあります」
1着
ワンミリオンス 小崎調教師
「偉い子です。想像以上でした。前回も今回も距離を気にしていましたが、克服してくれました。体調の波もない馬で、短期放牧のあとはいつも通りの調整でした。スタートは速くありませんが、最近は安定して出ています。理想的な位置につけられました。最後は距離の不安もありましたが、他も同じ脚色でしたから。後ろ脚がしっかりしてきて、思っている以上に成長してきています。
今後はオーナーと相談してからになりますが、
マリーンカップを視野に入れていきたいと思っています。年内の大目標は
JBCレディスクラシックです」
2着
リンダリンダ 吉原騎手
「リズム良く走らせたかったですし、逃げることも想定していました。ペースを落としたところで来られてしまいました。その後もいい感じで走って、最後まで伸びてくれましたが、2番手の
ワンミリオンスが楽をしていました。力のあるところを見せてくれました。左回りは少しもたれる面があります」
4着
ポッドガゼール 瀧川騎手
「折り合いが良いタイプで、枠順も良かったので勝つ気で乗りました。ゲートが上手くなって幅が広がりました。最後もいい脚を使ってくれました」
(取材:山本直)
ラジオNIKKEI