「フィリーズR・G2」(12日、阪神)
上昇ムードだ。叩き2走目を迎える
レーヌミノルが8日、栗東CWで3頭併せ。先行する僚馬を並ぶ間もなくかわし去り、貫禄の最先着を果たした。今季初戦の
デイリー杯クイーンCは4着に敗れたが、当初から“2回使って本番”が青写真。予定通り、状態面は確実に上向いている。前哨戦で存在感を示し、桜獲りへ弾みをつけたい。
日差しが強まり始めた午前10時。角馬場で30分、入念に体をほぐした
レーヌミノルが、満を持して栗東CWに登場した。
先行する
メイショウミツボシ(5歳1000万下)と
メイショウマトイ(3歳未勝利)を追走し、道中は折り合いに専念。直線で鞍上が腰に差したステッキを抜いた瞬間、待ってましたと言わんばかりにグンと加速した。
全体時計は6F85秒2と平凡ながらも、ラストはノーステッキで3F37秒2-11秒6の好タイムを記録。貫禄の最先着に、中井助手は「最後の100メートルだけ追うようにとの指示。前の2頭が予想以上に伸びましたが、あっさりととらえてくれましたね」と期待以上の反応に満足げ。見届けた本田師も「いい動き。ひと叩きして具合は良くなっている」と内容に合格点を与えた。
今季初戦の
デイリー杯クイーンCは4着。黒星発進となったが、仕上げ人は「行く馬がいなくてハナへ。きょうの追い切りでもそうですが、抜け出すと気を抜いてしまうんです。競馬も前に目標があった方がいいですね」と力負けではないことを強調。道中で脚を温存し、瞬発力を生かせれば巻き返しは十分可能とみている。
賞金面にゆとりがあることで「2回使って本番」が青写真。ホップ、
ステップ、ジャンプと加速し、桜を獲りにいく。「本番前のひと叩きでも、それなりの結果を出さないと。本番うんぬんは言ってられない」と指揮官。実績は最上位。前哨戦でも負けられない。
提供:デイリースポーツ