「フィリーズR・G2」(12日、阪神)
まさに“サンデーミルコ”だ。2番人気の
カラクレナイが、レースレコードで
トライアル最終戦を制覇。3連勝で
桜花賞(4月9日・阪神)へ歩を進める。
M.デムーロは6週連続の日曜メインレース勝利となった。2着
レーヌミノル、3着
ゴールドケープまでが本番の優先出走権を手にしたが、2着レーヌに騎乗した浜中は直線内斜行で開催日4日間の騎乗停止となった。
またまたミルコだ。
カラクレナイが3連勝で重賞初制覇。桜への最終切符をつかんだ。
慌てず騒がず道中は18頭立て17番手を追走。4コーナーでは横並びになった馬群の大外に進路を取った。直線は先に抜け出した1番人気
レーヌミノル目掛けて鋭伸。ゴール寸前で
ターゲットをとらえると、最後はゴールを待たずに鞍上が首をなでるほどの余裕たっぷりのVだった。
それでいて05年
ラインクラフトの記録を0秒2更新するレースレコード。「素晴らしい馬。自信を持っていた。中団ぐらいでと思っていたけど、後ろ過ぎた。でも、直線はいい脚だったね」と
M.デムーロは笑顔で振り返る。
武豊の記録(98年)に並ぶ、6週連続の日曜メインジャックに「とてもうれしい」と声を弾ませた。
開業3年目の松下師はうれしい
JRA平地重賞初勝利。「パドックも落ち着いて回れたし、折り合いもついていた。気性面が良くなって、成長かなと思います」。3カ月半ぶりの実戦で見せた変化に満足そうに目を細める。鞍上の記録更新にひと役買い、「僕が止めたとなると…ねぇ…。勢いに乗れた」とホッと胸をなで下ろした。
次は桜の舞台だ。この一戦を制した馬からは05年
ラインクラフトなど、過去9頭の
桜花賞馬が誕生している。
M.デムーロは3連勝でデイリー杯クイーンCを制した
アドマイヤミヤビに騎乗するため、本番の鞍上は未定だが、2歳女王撃破の有力候補として急浮上した。指揮官は「1F延びても対応できると思うけど、メンバーが強くなるので」と気を引き締める。まだつぼみがほころびはじめたところ。4・9の仁川で紅の大輪を咲かせてみせる。
提供:デイリースポーツ