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騎手生活ラストスパート!蛯名、一鞍入魂!

  • 2021年02月02日(火) 06時38分
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 調教師に転身する蛯名正義騎手(51)の現役引退まであと1カ月を切った。国内外で活躍した名手が、現在の心境を語った。

 巨人ファンの野球少年だった小学生時代、テレビで見たグリーングラスの菊花賞(1976年)に衝撃を受けてジョッキーを志した蛯名騎手。その濃密な騎手人生は34年でピリオドが打たれる。

 「デビューした頃は、辞めるときのことなんて想像もしないからね。本当にいい思いも、悔しい思いもたくさんさせてもらった。自分ができることはやったと思うし、幸せな騎手人生だった」

 名手が調教師への転向を考えたのは3年前だ。

 「周りでいろんなことが重なった。小島太調教師(マンハッタンカフェなどを管理。18年定年)が引退したり、二ノ宮敬宇調教師(エルコンドルパサー、ナカヤマフェスタなどを管理。18年勇退)が辞めてしまったり…。そんな中で考えるようになっていったけど、騎手として駄目になったから、では嫌だった。やらせてもらえるならエネルギーがあるうちにやりたかった。やる以上は負けたくないしね」

 騎手としてまだやれるという思いでの決断。しかしこの3年間は、“騎手・蛯名”としては不本意だったという。

 「調教師になることと騎手の仕事を、うまく両立させられなかった。ファンの人にも、そこは申し訳なかったと思う」

 3度目の受験で調教師試験に合格し、存分に馬と向き合えるいま、残された時間は少ないが、ラストスパートとばかり“一鞍入魂”の騎乗を続ける。7日の中京4R(3歳1勝クラス、ダ1800メートル)で騎乗予定のレディマーシーは手応えを感じる原石だ。

 「前走(1着)の内容が良かったし、血統もいい。先々はいいところまでいける馬だし、そういう競馬を見せたいね」

 2月も東京や中山のみならず、各地の競馬場を回る。21日にはJRA全10場重賞制覇がかかる小倉の小倉大賞典で、デンコウアンジュに騎乗する予定だ。そこにはこんな思いもある。

 「最後はいろんな競馬場にあいさつしたいというかね。馬上から見るこの景色もこれで最後か、とかみしめたりしてね。無観客で来られなくなったけど、全部の競馬場に観に行くといってくれたファンもいた」

 ゴールまで決して諦めない魂の騎乗が見られるのも、あと1カ月。希代の勝負師の姿を、最後までしっかりと見届けたい。 (内海裕介)
ネタ元のURL
https://race.sanspo.com/keiba/news/20210202/etc21020205000001-n1.html

みんなのコメント2件

  • なお

    なお

    蛯名はダービーの2着も悔しかっただろうけど、エルコンドルパサーの凱旋門賞2着が一番悔しかったんじゃないかな。かなりの手応えだったはずだからなおさら悔しかったと思う。
    調教師として凱旋門賞勝ったら感動だわ。

  • ゲスト

    ゲスト

    岡安太郎