4日(火曜日)に締め切られた第238回英国ダービー(6月3日、
エプソム、芝12F10y)の第2次登録で、日本産
ディープインパクト産駒の
アキヒロ(Akihiro、牡3)が新たにエントリーを済ませたことが明らかになった。
アキヒロは、ヴェルトハイマー兄弟による自家生産馬。重賞入着経験のある牝馬
バーマを日本へ送り、
ディープインパクトを交配して、14年2月21日に日本で生まれている。同年12月1日に出国し、米国を経由して仏国に渡り、伯楽として知られるアンドレ・
ファーブル厩舎に入厩。昨年8月9日に
ドーヴィルで行われたメイドン(芝1500m)でデビュー勝ちを飾ると、9月8日に
シャンティーで行われたG3・シェーネ賞(芝1600m)を制し、無敗の重賞制覇を果たして2歳シーズンを終えている。
シェーネ賞で3着に退けたナショナルディフェンス(牡3)がその後、仏国における2歳牡馬王者決定戦的位置づけにあるG1・
ジャンルクラガルデル賞(芝1600m)を制したことから、今年の仏国3歳クラシックの有力候補となっている
アキヒロ。
ファーブル厩舎所属のヴェルトハイマー兄弟所有馬には、3月23日に
サンクルーで行われたメイドン(芝2100m)を快勝したプルマティーク(牡3)という有力3歳馬もおり、2頭の使い分けを考える意味でも、
ファーブル師が「マイルよりは長い距離の方がよい」と見ている
アキヒロを、英ダービーに登録することになったものだ。
ファーブル師は、
アキヒロの今季初戦が4月18日に英国のニューマーケットで行われるLR・フィールデンS(芝9F)になることも明らかにしている。
(文:合田直弘)