昨年9月17日に
チャーチルダウンズで行われたG3・イロコイS(d8.5F)を皮切りにスタートした「
ケンタッキーダービー・ポイント指定競走」は、15日(土曜日)の現地時刻18時30分に
オークローンパークでスタートしたG1・アーカンソーダービー(d9F)をもって、全35戦(日本ラウンドの2戦は除く)の日程を終了。最終戦を制したのは、
クラシックエンパイア(牡3、父パイオニアオヴザ
ナイル)だった。
2歳時に5戦し、G1・BCジュヴェ
ナイル(d8.5F)、G1・ブ
リーダーズフューチュリティ(d8.5F)、G3・バッシュフォードマナーS(d6F)の3重賞を含む4勝をマーク。エクリプス賞2歳牡馬チャンピオンに選出されたのが
クラシックエンパイアだ。ところが今季初戦となった、2月4日にガルフ
ストリームパークで行なわれたG3・
ホーリーブルS(d8.5F)では、パドックから馬場入場、ゲート入りまでイレコミっぱなしで、勝ち馬に8.3/4馬身離される3着に敗退。しかもレース後、右前脚の蹄に膿腫を発症したため、以降はじっくりと時間をかけて立て直しが図られていた。
この日の
クラシックエンパイアはイレコミもなく、レースも中団で折り合った後、直線で末脚を伸ばす“大人の競馬”で快勝。3度目のG1制覇を果たした。
大混戦と言われる今年の
ケンタッキーダービー戦線だが、最後の前哨戦で復活した2歳チャンピオンが、軸となりそうな気配である。
(文:合田直弘)