第77回
皐月賞を走り終え、優勝した
アルアインは翌17日午前2時頃栗東トレセンに帰厩した。
一夜明けた17日早朝、
アルアインは目立った疲れは見せておらず、馬房でゆったりと過ごしていた。担当する音瀬助手によれば「いつものレース後と変わりない様子」とのことだ。
音瀬助手はゲートに帯同していたため、レース中は移動するバスの中だったこともありどんなレースをしていたのかがわからなかった。バスから降りてようやく、
アルアインの名前が呼ばれている事や、松山騎手が最後に引き上げてきている様子から優勝を知った。
「あの涙には思わずもらい泣きしちゃいますね」
松山騎手同様、音瀬助手もこれが初の
JRA・GI制覇となった。
「これまでも何度もいい馬を担当させてもらいましたし、いい競馬が出来たらと思っていました。やるからには勝つつもりでやらせてもらっています。勝ててよかったです」
レースは厩舎に引き上げてきた後にスマートフォンで見たそうだ。
「タフな競馬でしたね。ビックリしました。使うごとに良くなっています」
次走は
日本ダービー。僚馬である
皐月賞2着の
ペルシアンナイト、
毎日杯2着の
サトノアーサーらとともに挑む。
(取材・写真:花岡貴子)