船橋競馬場(天候:晴 馬場:良)で行われたダート
グレード競走の第29回
かしわ記念(第11競走・JpnI・4歳以上・ダート1600m・1着賞金6000万円)は10頭が出走した。
好スタートを切った3番人気の
JRAの
モーニンが先手を取り、外から4番人気の
JRAの
ブラゾンドゥリス、1番人気の
JRAの
ベストウォーリアが続き、その後に6番人気の
JRAの
リッカルド、5番人気の
JRAの
インカンテーションとなり、スタートではやや遅れた2番人気の
JRAの
コパノリッキーが中団の6番手となった。
3コーナーを回って先頭の
モーニンに
ベストウォーリアが差をつめようとするところに
コパノリッキーが外から差をつめ、4コーナーでは馬群の一番外を回った
コパノリッキーが最後の直線で伸び脚よく抜け出し、内から伸びた
インカンテーションに2馬身の差をつけて優勝した。勝ちタイムは1分39秒9。勝利騎手は
JRAの
武豊。逃げた
モーニンはクビ差の3着となり、
ベストウォーリアは4着に終わった。5着が
ブラゾンドゥリスで6着が
リッカルドとなり、上位6着までを
JRA勢が占めた。
コパノリッキーは、
父ゴールドアリュール、
母コパノニキータ(母の
父ティンバーカントリー)という血統の牡7歳栗毛馬。
JRA栗東・村山明厩舎の管理馬。
コパノリッキーと
武豊騎手のコンビは連覇をはたし、ともに
かしわ記念は3勝目となった。
コパノリッキーはGI9勝目。通算成績は29戦14勝(
中央競馬では15戦6勝)となった。
<レース後の関係者のコメント>
1着
コパノリッキー 武豊騎手「嬉しいです。1番枠だったので、いろんなケースを想定してゲートに入りました。スタートが良くなかったので、先行する選択肢はなくなりました。道中いい感じで走ってくれていましたし、直線を向く時の感じも良く、久々にこの馬らしい走りが出来ました。つかみどころがない馬で、いまだにわからないことが多いのですが、走った時は強いですね。去年もこのレースから復調しましたし、今年もそうなればいいですね。」
村山明調教師
「すごく嬉しいです。栗東にいる時は少し太いのかと思いましたが、今日はマイナス8キロでちょうど良く仕上がったのかなと思います。
武豊騎手とも話をして、うまく外に出せればと言っていました。4コーナーでの手ごたえはよくわかりませんでしたが、うまく前に取り付いたので、頑張れという思いでした。1600メートルも左回りもいいのだと思います。この後は体調を見て考えます。」
2着
インカンテーション 岩田康誠騎手「初めて乗りましたが、乗りやすい馬で、どんなレースでも出来そうです。1600mも大丈夫ですし、これから楽しみです。」
4着
ベストウォーリア 戸崎圭太騎手「スムーズにいきましたが、勝負どころで少し反応が鈍いところがありました。」
5着
ブラゾンドゥリス 内田博幸騎手「このメンバー相手によく頑張っています。いまのところはワンターンのコースのほうがいいのかもしれません。力はありますし、これからもっと力をつけてくればいいですね。」
(取材:小塚歩)
ラジオNIKKEI