オークス(5月21日・GI・東京芝2400m)に、美浦から出走予定の各馬について、追い切り後の関係者のコメント。
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ホウオウパフューム(牝3・美浦・
奥村武)について、
松岡正海騎手。
「終いの脚が秀逸だった
寒竹賞(500万下・1着)のこの馬のレース振りを見た時に、
オークスはこの馬にやられると思っていたのですが、まさか自分が
オークスで乗るとは想像していませんでした。先週しっかりやっていますが、厩舎側の攻めたい姿勢が伝わってきて、今週(5/17)もそれなりにやりました。馬にやる気もあって、良い動きでした。
調教では他馬に寄られると耳を絞って威嚇しようとするのですが、前走(
フローラS・GII・8着)もそのような面が出たのではないかと思います。それ以外は特に乗り難しさはありませんし、2400mに距離が延びるのはプラスでしょう。中団につけて小細工なしに乗りたいです」
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カリビアンゴールド(牝3・美浦・小島太)について、
田中勝春騎手。
「前々走(ニュージーランドT・GII・11着)は、馬がピリピリしていたこともあり、掛かってしまいました。前走の
スイートピーS(OP・2着)は当日の雰囲気が良く、好枠からポケットにうまく入ってレースを運べました。今週(5/17)の追い切りに乗りましたが、前走の疲れは感じませんでしたし、動きも良かったですね。スイッチが入りやすいところがありますが、わりと落ち着いていました。
スタートが速い馬なので、できれば内の枠順の方が競馬がしやすいでしょう。能力はある馬なので、前走同様、落ち着いて運べれば距離もこなせるのではないかと思っています」
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ブラックオニキス(牝3・美浦・
加藤和宏)について、加藤調教師。
「昨年の秋は、北海道のレースの疲れが残っていた感じがあります。前々走の
忘れな草賞(OP・5着)前に放牧に出して、馬が
リラックスしてきました。前走の
スイートピーS(OP・8着)後は
オークスを目標に調整してきましたが、
札幌2歳S(GIII)で2着だった時のデキに戻ってきています。
長い距離は初めてになるので何とも言えないですが、2400mはこなせると思います。折り合いは問題ないですし、枠順やスタート、展開によってどんな競馬もできます。復調気配なので、頑張ってほしいですね」
(取材・写真:佐々木祥恵)