20日に北米メリーランド州のピムリコ競馬場で、G1・
プリークネスS(d9.5F)の
アンダーカードとして行われた3歳馬による準重賞・
ジェームスマーフィーS(芝8F)を、日本産馬の
ヨシダ(牡3、
父ハーツクライ)が快勝。前走のメイドン(芝8F)に続く2連勝を飾った。
3.8倍の2番人気での出走となった
ヨシダは、序盤は12頭立ての最後方で競馬を進め、3コーナー手前から鞍上のJ.ロザリオに促されて内埒沿いを通りつつ徐々に進出。直線に向いた時にはまだ7〜8番手だったが、残り300m付近で外側にいた馬を弾き飛ばすようにして馬場中央に出ると、そこから一気に加速して抜け出し、最後は後続に4馬身という決定的な差をつけて優勝を飾った。
ヨシダは、北米でG1・
バレリーナS(d7F)を含む5重賞を制した
ヒルダズパッションの2番仔。14年春にノーザン
ファームで生まれ、15年のJRHAセレクトセール1歳部門に上場されたところ、北米のケンタッキーに拠点を置く
ウィンスター
ファームが9400万円で購買。
ウィンスター
ファームとチャイナホースクラブの共同所有馬としてウィ
リアム・モット厩舎に入厩し、昨年11月19日にアケダクトのメイドン(芝8F)でデビュー。ここ2着の後、ひと息入れ、4月9日にキーンランドで行われたメイドン(芝8F)を4馬身差で制して初勝利を挙げていた。
ヨシダの次走は、7月8日にベルモントパークで行われるG1・ベルモントダービー(芝10F)になる模様だ。
(文:合田直弘)