「
安田記念・G1」(4日、東京)
14年
皐月賞以来、二つ目のG1タイトルを狙った1番人気
イスラボニータは、直線で完全に行き場を失ってしまった。坂を上がり切ってからようやく進路があけたものの、時既に遅し。大勢は決しており、8着まで追い上げるのが精いっぱいだった。
万全の仕上げで送り出した栗田博師は無念さを隠せない。直線で前があかないままポジションを下げていった愛馬の姿に、「フタをされてしまって行くところがなかったね。あれが全て」と言葉少なだ。前哨戦のマイラーズCで2年7カ月ぶりのVを手にし、勢い十分に臨んだが「状態が良かっただけに残念です。競馬だからしょうがないけどね」と思わず天を仰いだ。
JRA新記録となる4週連続G1制覇が懸かっていたルメールも悔しがる。「馬はとても元気だった。いいポジションを取れたが直線でスペースがなかった。150メートル過ぎでスペースができたけど遅過ぎた」。記録更新も消え、ガックリと肩を落としていた。
提供:デイリースポーツ