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一夜明け、サトノアラジン陣営「デビューから丸四年、GIを勝ててホッとしました」

  • 2017年06月05日(月) 14時50分
 5日午前1時ごろ、第67回安田記念(GI)を制したサトノアラジンは栗東トレセンの自厩舎に帰厩した。

 一夜明けた5日朝、サトノアラジンを担当する山元譲治調教助手は嬉しそうに詰めかけた報道陣の取材に応じた。

「ゲートについていったので、レースは移動のバスの中で見ていました。直線で一時はロゴタイプが抜け出しましたよね。アラジンも来ていたので届いて欲しい一心で見守り、届いたときにはめちゃめちゃ嬉しかったです。これまで前哨戦で豪快に勝って、本番では人気を背負って負けるパターンが続いていましたが、今回は逆でしたね。今回は外枠、パンパンの良馬場と好条件が重なったので、絶好のチャンスだと思っていました」

 山元助手は2013年の今ごろ、新馬として入厩してきた時からサトノアラジンを担当。デビュー前に必ず受けなければならないゲート試験も山元助手が騎乗してパスしている。

「新潟で新馬勝ちした時からダービーやGIを勝つことを目標に掲げられてきました。GI未勝利にもかかわらず昨年のマイルチャンピオンシップ香港マイルも1番人気になったけれど、勝てませんでした。デビューから丸四年、GIを勝ててホッとしましたし、感動しました」

 次走は未定だが、サトノアラジンは目立って疲れた様子もなく、とても元気そう。安田記念の勝利でフランスのジャックルマロワ賞(8月13日、ドーヴィル競馬場)とアメリカのBCマイル(11月4日、デルマー競馬場)の優先出走権を得た。これまで出走した香港マイル(12月10日、シャティン競馬場)、そして日本でのマイルチャンピオンシップ(11月19日、京都競馬場)も視野に入れた上でローテーションが決定されるだろう。

「香港遠征も全く問題なかったし、大人しいので輸送は気にしません。体は大きいですが、脚の骨が太くてしっかりしているので脚元に不安はなく健康体です。GIを勝てて種牡馬としても箔がつきました。これから先も楽しみですね」

(取材・写真:花岡貴子)

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