「
マーメイドS・G3」(11日、阪神)
再びユタカが魅せる。
トーセンビクトリーは7日、栗東CWで
武豊を背に、6F81秒0-37秒0-11秒8の好時計をマーク。鞍上は同じ舞台で行われた先週の
鳴尾記念で、
ステイインシアトルを初重賞Vへと導いた。巧みな手綱さばきで、良血馬を
中山牝馬Sに続く重賞2勝目へ導く。
元気いっぱいだ。
中山牝馬Sに続く、重賞2勝目を狙う
トーセンビクトリーは
武豊を背に栗東CWで単走追い。角居流の併せ馬ではなかったために行きたがると思われたが、鞍上がなだめると我慢してラスト1F11秒8と抜群の伸びを披露。全体も6F81秒0-37秒0と心身ともに充実した姿をアピールした。
「相変わらずケイコは動きますね。ずいぶん内を回った分、時計は速かったけど、状態も悪くないよ」と
武豊は好感触だ。
母は01年の
エリザベス女王杯を制した
トゥザヴィクトリー。重賞5勝を挙げた全兄
トゥザグローリーの活躍もあり、デビュー時から期待は高かった。ただ、燃えやすい気性が出世を阻む。精神的に落ち着きが見られるようになり、ようやく今年3月の
中山牝馬Sを快勝した。
「ケイコで行きたがるしぐさを見せなくなりましたね。けさもいい動きを見せてくれました。前走は馬場が影響したのか、うまくかみ合いませんでしたが、いい状態は維持していますから」と角居師は説明する。
前走の
阪神牝馬Sでは6着に凡走したようにまだ安定感はないが、今回の舞台はベスト距離の2000メートルへと変わる。「(56キロと)ハンデは少し見込まれた感じはするけど、距離はいいし、内回りも合うと思う。牝馬限定戦だしチャンス。他馬の出方によっては逃げる手もある」とユタカ。先週の
鳴尾記念では、
ステイインシアトルを鮮やかな逃走Vに導いた。名手が今週も同じ舞台で魅せるか。
提供:デイリースポーツ