スマートフォン版へ

サンライズソアなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2017年06月08日(木) 12時25分
3 2
 6月7日の水曜日は調教開始前に雨が降っていたが、ウッドチップに適度の締まりを与えるような雨量。前日まで散水するくらいの乾いたウッドチップだっただけに、雨で時計が出やすくなったと解釈してもよさそう。7日午後はかなりの雨量だったが、8日の追い切りに対して、大きく影響を与えたというほどではなさそう。

 なお、ダート馬場のBコースは閉鎖中。障害試験は障害のAコースから最後の直線Bコースという進路になっているが、閉鎖中のため、いつもと違った内容での試験となっている。

【坂路/4F51.9秒】
 7日。一番時計はキャプテンシップ(栗東・森秀行厩舎)の4F50.3秒。この馬を含めて5頭が4F50秒台をマーク。4F51秒台の頭数を見ても、走りやすい馬場だったことは間違いない。

 4F目11秒台の頭数が6頭いて、ダートで3連勝中のインフェルノ(栗東・池添兼雄厩舎)が、3F目12.0秒、4F目11.8秒と素晴らしいラップ。もともと追い切りでは動くタイプだが、4F52秒を切って、終いこれだけ動くことができるのは、状態の良さと馬場の良さを物語っている。

 8日。ユニコーンS(6月18日・東京ダート1600m)の出走を予定しているアディラート(栗東・須貝尚介厩舎)。先週は一番時計をマークしたが、今週もスピード感たっぷりの動き。ケルティックソードとの併せ馬だったが、どちらも譲らない感じで最後まで馬体を併せての追い比べて、最後は僅かに先着。時計の4F51.9~3F37.2~2F24.1~1F12.2秒はヒヤシンスSの最終追い切り時とほぼ同じ内容なので、ドバイ遠征の疲れもないと判断してよいだろう。

 先週1日の馬場差が「+0.2秒」。今週は雨は降ったものの、時計の出方を見ると、適度の締まりがある走りやすい馬場。よって馬場差は7日、8日とも『±0.0秒』で記録している。

【CW/5F66.5秒】
 7日。6F80秒切りが何頭かいて、前半をゆったり入れば、終いは11秒台が楽に出る馬場。ただ全体的な時計を見ると、6F85秒でもラスト1F13秒台という馬もいるが、2歳新馬も追い切っているので、それらの組はどうしても遅い時計になってしまう。

 ブラックムーン(栗東・西浦勝一厩舎)がメイショウブーケとの併せ馬。道中は馬体を併せていたこともあり、最後はきっちり先着。評価すべきは時計で、6F80.8~5F65.8~4F51.3~3F37.7~1F13.1秒。終いは時計を要しているが、これは手応えに余裕があってのもの。速い時計を出したので、休み明けでも仕上がりは上々。この夏はサマーマイルに参戦する予定もあるようだが、注目の1頭といってもよいのではないだろうか。

 8日。1回目のハローが終了した時間帯にユニコーンSの1週前追い切りを行ったサンライズソア(栗東・河内洋厩舎)。サンライズセンスを3馬身ほど追走する内容だったが、前半のラップが遅かったこともあり、少し行きたがる素振りを見せながらの走り。それでも折り合いを欠くというほどではない。

 最後の直線は外から追い抜いていくが、手応え十分に先着。時計は6F84.5~5F68.5~4F52.7~3F37.8~1F11.8秒。全体時計は少し遅めだが、後半がしっかりと速い数字でまとめられているので全く問題なし。前走勝った勢いそのままに重賞挑戦ということになりそうだ。

 先週25日の馬場差は「-0.3秒」。今週は雨が降ったものの、全体的な時計の出方を見ても、時計を要する馬場に変化した感じはない。よって、7日、8日とも先週と同じ『-0.3秒』の馬場差で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は7日の追い切りは1頭で、8日は中内田充正厩舎が積極的に活用。新馬ダノンプレミアム川田将雅騎手を背に併せ馬を行ったが、5F65.3秒、1F12.1秒でなかなかの動き。やはり芝馬場は雨の影響を受けて緩くなっており、こちらは馬場差に影響している。7日の馬場差は『±0.0秒』。8日の馬場差は『+1.0秒』で記録している。

 今週のポリトラック馬場は先週と変わりない追い切り頭数。極端に速い時計を出した馬はいないが、だからといって馬場状態が変化したわけではない。馬場差は7日、8日とも『-1.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・写真:井内利彰)

みんなのコメント 3件

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す