2日間にわたって開催される「セレクトセール2017」の2日目が11日、北海道苫小牧のノーザンホースパークで行われた。
当歳
セッションとなるこの日は220頭が上場され、190頭が落札。売り上げは86億9250万円(以下、金額は全て税抜で表記)で、過去最高を記録した昨年(68億1150万円)を大幅に上回る史上最高額となった。落札率は86.4%、1頭平均額は4575万円だった。2日間合計の売り上げは173億2700万円(昨年は149億4210万円)。
1億円を超える高額落札馬は17頭と、こちらも昨年の9頭を大幅に上回った。その中でも最高落札額となったのが、「
イルーシヴウェーヴの2017」(牡、
父ディープインパクト)。日本のセール史上2番目となる5億8000万円で、冠名「アドマイヤ」で知られる近藤利一氏が落札した。母は仏1000ギニー(仏GI)など重賞4勝の名牝で、全兄の「
イルーシヴウェーヴの2016」も昨年の当歳セールにて2億8000万円で落札されている。
2番目の高額馬は「
ドナブリーニの2017」(牝、
父ディープインパクト)。GI・7勝を挙げ、
年度代表馬に2度選ばれた名牝
ジェンティルドンナの全妹にあたり、ネット事業大手の(株)DMM.comが3億7000万円で落札した。
同社はさらに
キタサンブラックの全弟「
シュガーハートの2017」(牡、
父ブラックタイド)を1億4500万円で、昨日の1歳馬
セッションでも
リアルスティールの全妹「
ラヴズオンリーミーの2016」(牝、
父ディープインパクト)を1億6000万円で落札している。既に各
メディアから報道されているとおり、今月中に新たなクラブ法人「(株)DMMドリームクラブ」が立ち上げられる予定で、それぞれ募集口数は10000口に設定されるという。
3番目は「
コンテスティッドの2017」(牡、
父ディープインパクト)で、「サトノ」の冠名でおなじみの里見治氏が2億円で落札した。母は
エイコーンS、テストS(ともに米GI)の勝ち馬で、全兄
サトノルーラーは現1勝の3歳馬。ここまでの3頭が2億円以上の額で落札されている。
また、2017年産が初年度となる種牡馬の産駒では、「
フィオドラの2017」(牡、父
キズナ)が9000万円(前田晋二氏)、「
マイジェンの2017」(牡、父
ゴールドシップ)が5000万円(里見治氏)、「
ザルソバの2017」(牡、父
スピルバーグ)が4900万円((株)
ジャパンヘルスサミット)、「
オーマイベイビーの2017」(牡、父
エピファネイア)が4200万円(安原浩司氏)で落札された。