「アイビスサマーダッシュ・G3」(30日、新潟)
母ビリーヴ譲りのスピードで、
フィドゥーシアが重賞初勝利を目指す。4月の
春雷Sを9番人気で勝つと、松元茂師は「新潟の直線競馬に向かいたい」と公言。その狙いはズバリ当たり、5月の韋駄天Sを2番人気で快勝した。
手綱を取った石橋は「スタートは上手だったし、自分のリズムで走ることができた。直線競馬が向いている」と、同馬の好走を手放しで褒めた。
前走後ひと息入ったものの、すべて予定通りの行動。じっくりと乗り込まれており、1週前追い切りでは栗東CWで一杯に追われて4F52秒4-38秒7-12秒1をマーク。抜群の切れ味を披露した。暑さに強い牝馬でもあり、仕上がりに関してはまったく問題はなさそうだ。
「血統的にもこれからもっとよくなってくると思う。今は毛づやもいい。楽しみ」と松元茂師。2002年の
スプリンターズS、03年の
高松宮記念などを勝った
母ビリーヴも手がけていた名伯楽も同馬の素質の高さを認める。
直線1000メートル競馬はまずスタートを決めることが大切だと言われている。しかも道中でもう1回伸びてくれば言う事なし。
フィドゥーシアはこの2点を見事にクリアしている。重賞初勝利へ、視界は極めて良好だ。
提供:デイリースポーツ