昨年の
京阪杯が重賞初制覇だった
ネロ(栗東・
森秀行厩舎)。今回は
アイビスSD(7月30日・新潟芝1000m)に照準を定めた調整。5月上旬から栗東坂路で15-15を開始し、6月22日の時点では4F51.4秒という時計をマークする状態まで仕上がっていた。
そして今朝27日がレースに向けた最終追い切り。開門直後、蹄跡のないウッドチップ馬場を軽快に駆け上がっていき、最後までのスピードが衰えることなく、ゴールを駆け抜けていく。その時計は4F50.3〜3F35.8〜2F23.6〜1F12.0秒。
楽に4F49秒台を出すことができる同馬にとっては、特筆するほどの時計ではない。実際、昨年の
アイビスSD2着時の最終追い切りが4F50.5秒だったので、今回の時計で十分すぎるくらい。むしろ後半2Fが昨年よりも速く、レース間隔があいたとはいえ、力強い動きができる現状であることは間違いない。
(取材・写真:井内利彰)