「
関屋記念・G3」(13日、新潟)
いざ、夏の王者へ逃げまくる。
中京記念をレースレコードで制し3連勝を決めた
ウインガニオン。まさに充実期を迎えた5歳馬が、サマーマイルシリーズ王者の座をつかむ。
「(1分)33秒2は速いよなぁ。レコードだもんね。使ってからも順調だよ」と、西園師が心地良い笑みを浮かべる。前走のVで、過去6~8月では8戦7勝という驚異の実績を誇る。「代謝が上がって発汗する夏はうまくいっているね」と、“夏男”たる要因を挙げる。3歳時は460キロ台で出走することもあったが、前走は過去最高タイの494キロ。「体が大きくなって、芯が入ってきた」と成長ぶりを実感する。
決して肉体面だけではない。「今の充実ぶりは、精神面の成長が大きい。前走もパドックでイレ込んでいたけど、返し馬では落ち着いていたからね」とは主戦の津村だ。肉体と精神。双方のレベルアップが充実への原動力となっている。
中2週と間隔は詰まるが、指揮官は「目に見えない疲れがどうかな」と慎重ながらも、「ここに全力投球」と語気を強める。前回は離れた2番手を追走する形となったが、本来は逃げてこそ。同型馬の存在も気になるが、「まだ信用されていない面もあるけど、今回も行くつもりで乗ります」と、主戦は堂々の“逃げ宣言”。真夏の越後路を一気に逃げ切る。その先にはビッグなご褒美が待っていることだろう。
提供:デイリースポーツ