天皇賞・春にカレンブーケドールを出走させる鈴木隆司さんに、愛馬への思いついてリモート取材で語ってもらった。
―印象的な冠名と勝負服の由来は
「勝負服は阪神タイガースとイタリアのサッカーチームをモチーフにしています。もともと白と黒、赤色が好きということもあります。冠名は親バカです」
―馬を選ぶポイントは
「(購入した牝馬の)繁殖が半分以上ですね。年に1〜2頭セレクトセールで、血統と好きな形の馬を購入してます。今年の2歳馬では、カレンチャン×ハーツクライ(カレンイモーション)に期待しています」
―そんな中、カレンブーケドールは庭先取引での購入。初めて見た時の印象は
「実際に生で社台ファームに見に行かせてもらった時に、皮膚が薄く、とびきりあか抜けた一頭がブーケでした。仕事柄、目の輝きも決め手になりました」
―デビュー14戦で掲示板を外したことがなく、G1で2着3回。持ち味は
「切れ味は他のディープ産駒より劣りますが、長く良い脚を使えるところが強みです。スタミナもあると思います」
―天皇賞・春は牝馬にとって鬼門だが、参戦を決めた経緯は
「実は昨年もドバイシーマクラシックと天皇賞・春の選択肢があり、ドバイになった経緯がありました(※新型コロナの影響で中止)。ブーケは遺伝子検査的にも長距離なので、掛からなければ頑張ってくれると思います」
―天皇賞で期する思いを
「カレンミロティックが15年に3着、16年にはキタサンブラックから鼻差の2着。いつかはリベンジしたいと思っていました」
―最後にファンに向けてメッセージを
「牝馬が不利なのは存じてますが、今年は3頭登録しているのも何かの縁だと思います。最近は牝馬が話題になることが多い。長距離部門でもブーケドールはじめ、牝馬3頭で風穴を開けられたらと思っています。ファンの皆さまも牝馬の挑戦を応援してくれたらありがたいですね。よろしくお願いします」
▼鈴木隆司(すずき・たかし)神戸市出身。同市灘区の鈴木眼科クリニックの院長。現2歳世代を含み、これまで72頭を所有してG13勝を含む重賞11勝。主な活躍馬はカレンチャン(2011年スプリンターズS、12年高松宮記念など)、カレンブラックヒル(12年NHKマイルCなど)、カレンミロティック(13年金鯱賞)。冠名の「カレン」は娘の名前から。
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