G1
アーリントンミリオン(芝10F)をはじめとして3つのG1が施行された、12日にアーリントンパーク(北米
イリノイ州)で行われた開催を席巻したのが、チャド・ブラウン厩舎の管理馬たちだった。
準メインとして行われた牝馬によるG1ビヴァリーディーS(芝9.5F)は、5番人気だったチリ産馬のダ
シータ(牝6、父スキャットダディ)が優勝。同馬を管理するC・ブラウン師は、15年のワッツザチャンシズ、16年の
シーカリシに続き、このレース3連覇を達成。更に、11年にも
スタセリタ(
ソウルスターリングの母)で制している同師は、このレース歴代最多勝となる4勝目をマークしている。
ビヴァリーディーSの2着は、ドナブルハ(牝5、父ストームエンブルヤド)とグランジェテ(牝4、父ダンシリ)の2頭が同着となったが、このうちグランジェテはブラウン師の管理馬。更に4着に入ったレイナダバ
タリア(牝5、父ブロークンヴァウ)もブラウン師の管理馬だった。
3頭の欧州勢を含む12頭立てで争われた、メイン競走のG1
アーリントンミリオンを制したのは、2番人気に推されていた
ビーチパトロール(牡4、父レモンドロップキッド)。管理するのはこれもチャド・ブラウン師で、
アーリントンミリオンが1981年に、ビヴァリーディーSが1987年に創設されて以降、同厩舎の馬が2つのG1を同一年に制したのは、これが史上初めての快挙だった。
(文:合田直弘)