「
札幌記念・G2」(20日、札幌)
誰もが認めるG1級のポテンシャル。良血馬
エアスピネルが、今年は北の大地から秋へのスタートを切る。消化不良の流れを断つべく、鞍上を
武豊からルメールにスイッチ。全レースで手綱を取ってきた名手の乗り代わりに、陣営の強い決意がにじむ。
昨年の牡馬クラシック3冠は4・4・3着。マイル路線に絞った春は4戦して1・3・2・5着。これまでの先行策から一転、直線勝負に懸けた前走の
安田記念はスムーズにさばけなかった。どうにもかみ合わない歯車。「前に行かせると掛かり気味になるし、勝ち切るには難しいタイプだね」とルメールはイメージを語る。
感触を確かめることは必須とあって、新パートナーは1週前に函館へ遠征。芝の併せ馬で6F82秒0-37秒7-13秒3をマークし、1馬身先着を決めた。「最初は少し掛かったけど、徐々に
リラックスした。その後は長くいい脚を使ってくれた」と特徴を語り、「うん、2000メートルはいけそうだよ」と中距離戦の克服に自信をチラリだ。
「能力は高い。あとはレースでの乗りにくさをどうカバーするかだね」。今年のダービーを“神騎乗”で制した鞍上なら、最高の結果を残してくれるに違いない。
提供:デイリースポーツ