6歳のシーズンを迎えた豪州の女傑ウィンクス(牝6、父
ストリートクライ)が、8月19日に
ロイヤルランドウィックで行われたG2ワーウィックS(芝1400m)で始動。大出遅れを演じた上で、直線で大外を追い込み、最後の一完歩で先頭に躍り出るスリリングな競馬を見せて今季初戦を飾った。
今年4月8日のG1
クイーンエリザベスS(芝2000m)以来の出走となったウィンクスだったが、ファンは同馬をオッズ1.1倍の1番人気に支持。それだけに、同馬が4馬身ほど出遅れて最後方を追走する展開になった時には、場内が大きくどよめいた。
前を行く馬群との差をジワジワと詰めたものの、依然として馬群最後方で4コーナーを回ったウィンクスを、鞍上H・ボウマンは直線で馬場大外に誘導。そこから矢のように伸びた同馬が、道中3番手から直線入口で先頭に立った、G1レガシーS(芝1600m)勝ち馬フォックスプレイ(牝4、父フォックスウェッジ、オッズ20倍の2番人気)を、ゴール寸前で頭差交わして優勝。ウィンクスの上がり3ハロンは31秒88、上がり1ハロンは10秒72だった。
3歳秋から継続している連勝記録を18に伸ばしたウィンクスの次走は、9月2日に
ロイヤルランドウィックで行われるG2チェルムスフォードS(芝1600m)の予定。
(文:合田直弘)