「
小倉2歳S・G3」(9月3日、小倉)
新成人
パワーで重賞の壁を越えるか-。9日に20歳になったばかりの藤田菜七子騎手(20)=美浦・根本=が、
小倉2歳Sで
フローラルシトラスとコンビを組み、自身4度目のJRA重賞に挑む。過去3度のチャレンジでは、16年ス
プリングSの9着が最高着順だが、先週27日の新潟12Rを逃げ切るなど、今月は自己最多の月間4勝(JRAのみ)をマークし、絶好調だ。着実に腕を磨き、大きな期待を胸に小倉に乗り込む。
夏の締めくくりに大きなチャンスが巡ってきた。9日に20歳になった藤田菜七子が、デビューからコンビを組む
フローラルシトラスで重賞に挑む。「自分が乗って勝った馬に、引き続き乗せていただけるのはありがたいですね。頑張りたい!」と意欲を見せた。
先週の27日の新潟12Rで今年9勝目を挙げ、既にルーキーイヤーの昨年6勝を越えている菜七子。今月は自身最多の月間4勝(JRAのみ)をマークと、絶好調だ。「昨年の夏は2、3キロくらい体重が落ちてしまったので、今年は食べられる時にしっかり食べるようにしています」と、好調の秘訣(ひけつ)を打ち明ける。区切りの年間10勝(女性騎手最多は増沢由貴子・元騎手の11勝=97年)まであと“1”に迫ったが、「数字は特に意識していません。そうやって(勝利数を)積み重ねていけたら」と前を向いた。
先週末に小倉競馬場入りしているパートナーには、1週前追い切りに騎乗。「状態は変わりなく良さそう。スタートが上手で二の脚も速い。馬の力を信じて、スピードを生かす競馬をしたい」とイメージを膨らませる。
30日は園田競馬に参戦し、9月2日は新潟で騎乗。そして3日は小倉へ。ハードな日程だが、全く疲れは見せない。女性騎手による史上初のJRA平地重賞Vへ。“ハタチ”の菜七子が偉業にチャレンジする。
提供:デイリースポーツ