夏の終わりにプール開き…。とても違和感のあるフレーズだ。栗東トレセン内にある、競走馬用スイミングプールの話。トレセンでは毎年お盆の頃にプールを閉鎖し、改装・補修・掃除・水の入れ替えなど行っている。水の入れ替えだけでも丸4日かかる施設で、1年の内のどこかで閉鎖は必要となる。
なぜこの暑い時期に?答えは北海道や小倉に滞在している馬がおり、トレセン在厩馬が減って利用馬が少ないからだ。
しかし、需要がないわけではないようだ。8月29日、施設利用が再開されたプールに一番乗りしたのは
リスヴェリアート(牡7歳・松元・障害オープン)。担当者は、「夏負けが出やすい馬だから」とプール再開を待っていた。やはり馬も酷暑の中の運動よりは泳いだ方が気持ちがいいのだろう。
トレセンプールは冬に作業すればいいかと言えばそうでもない。運動だけでは体が絞れにくいため必要とする馬も多いのだ。
ならば6月末の
宝塚記念後はどうだろうか?梅雨真っ盛りのこの時期、私だったら雨の日にプールに行こうとは思わないのだが…お馬のみなさん、いかがだろうか?(デイリースポーツ・石湯恒介)
提供:デイリースポーツ