「
オールカマー・G2」(24日、中山)
1月のAJCC制覇以来となる
タンタアレグリアが20日、美浦Wで3頭併せを敢行。2頭を追走し、ゴール前は力強い末脚で併入に持ち込んだ。主戦の蛯名は「今週使う状態では一番いいところまで持ってこれた」と及第点を与えたが、「絶好調時に比べるとまだ七、八分」と辛口評価。このひと追いでどこまで上向いてくるか、底力に期待といったところだ。
底力が問われる一戦になる。重賞初制覇を果たしたAJCC以来となる
タンタアレグリアは、美浦Wで3頭併せを敢行した。
僚馬
サトノルーラー(3歳500万下)、
ダイワメモリー(2歳新馬)の2頭が先行してペースをつくり、これを5馬身ほど後方から追走。直線は大外へ持ち出すと、鞍上のアクションに応えて1完歩ずつ間合いを詰め、最後は馬体をそろえてフィニッシュ。ゴール板を過ぎても追われるハードトレで、6F82秒3-37秒5-12秒7をマークした。
態勢は整った。国枝師は「予定通りで動きも良かった。鞍上は辛口だと思うけどね」と笑い飛ばした。前走後は骨りゅうの影響で2度のローテ変更。今春は全休を余儀なくされた。「AJCCの格好からすると物足りなく映るけど、今回は及第点を与えられるよ。(今回の)結果を見て、この後はG1かG2、G3へ。順調にきていなかったので強気にはなれないけど、この馬の底力と鞍上の底力に期待だね」と名手に託す構えだ。
絶好調の時を知る蛯名は「しぼんだのが戻りつつある感じで、今週使う状態では一番いいところまで持ってこれたんじゃないかな」と納得の表情を浮かべたが、「絶好調時と比べると七~八分」とやや手厳しい。
勝てるだけの地力は備えている。陣営のモヤモヤを吹き飛ばせられるほどの快走を見せられるか、休み明けとはいえ、今後の路線を占う大事な戦いとなる。
提供:デイリースポーツ