「
凱旋門賞・仏G1」(10月1日、
シャンティイ)
世界最高峰のレースとして知られる
凱旋門賞・仏G1が、10月1日に行われる。これまで日本から数多くの名馬が出走し、2着を数えること4回。悲願達成へ、今年は
サトノダイヤモンド(牡4歳、栗東・池江)が出陣する。
日本競馬の悲願を目指す
サトノダイヤモンドにとって、避けて通れない大きな壁が英国馬
エネイブルだ。ワンサイドゲームでG1を4連勝中の3歳牝馬。斤量の恩恵があり、各社ブックメーカーも“1強”の評価を与えている。唯一の不安は速い馬場への対応力。ただ仮に道悪となれば、打ち負かすのは容易でない。
2番手グループは大混戦だ。
エネイブルと同じゴスデン厩舎の
クラックスマンが24日に回避を決定。代わって英大手ブックメーカー・ウィ
リアムヒル社の単勝オッズで2番人気に浮上したのが、今年G1・2勝と本格化ムードが漂う
ユリシーズ。常に上位争いに加わる安定感は侮れない。
昨年1〜3着を独占したのがオブライエン厩舎。G1・6勝で昨年2着の
ハイランドリールは高速決着を得意としており、スタミナ豊富な同3着馬
オーダーオブセントジョージは持久力戦で躍動する。さらに、愛ダービー馬
カプリ、3歳牝馬
ウィンターも参戦するようなら、今年も“
チームプレー”が脅威となる。
劣勢のフランス馬では、今年の仏ダービーを制した
ブラムトに期待がかかる。秋始動戦となった前走のG2では5着と案外な結果に終わったが、末脚の威力は抜群。地の利を生かして反撃をもくろむ。フォワ賞で重賞3連勝を決めたドイツ馬
チンギスシークレット、08年に7戦無敗で
凱旋門賞を制した
ザルカヴァを母に持つ地元の
ザラックなども圏内だ。
提供:デイリースポーツ